2020/12/26 ロシア旅行記

今朝の体温は36.7 

今日はいよいよロシアへ出発

 

不安感と高揚感と期待感が入り混じってえも言われぬ精神状態にある。

便の出発時間は7:50、空港には6:00に着いたがやはり閑散としていた。

アエロフロートのチェックインカウンターには10数名のロシア人がおりアジア人は自分だけだったように思う。

チェックイン・荷物預けの際にPCR検査の陰性証明書の提示を求められた。すんなりOKが出たので安心した。自分はともかく預け荷物だけは確実にサンクトペテルブルクまで行ってしまうことに。

 

改めてYahooニュースを確認したが特にロシアからは渡航制限の発表は無かったが、モスクワに到着した時に制限が発令されていたらと思うと不安で仕方がない。リアルに映画のターミナル状況になってしまう。

色々悶々としながら空港内をうろうろしているうちに出発時間になった。乗客はやはりほぼロシア人ないし白人のみだった。この時期のロシア渡航が大変イレギュラーなものだということを改めて実感させられる。心がやや折れそうになる。

少し奮発して席はプレムアムエコノミーを取っていたが、その快適さにすぐ心変わりをした。機内食ビジネスクラスと同じものが出てくるらしい。一気にわんぱく旅行感に満ちていった。
また、機内では食事以外の際はマスクの常時着用が義務付けられていた。

マンガを読んだり映画を見たりであっという間に9時間が過ぎたが、到着1時間前にアンケート用紙が配られた。
PCR検査の結果および検査機関の名称、どこに滞在する予定か、など事細かく記入する箇所があった。一気にシリアスな気持ちになり緊張感が増してくる。


モスクワ(シェレメーチェボ空港)に着いた。
PCR検査の陰性証明書が必要とは聞いているがどのタイミングで提出を求められるのかが不明でどきどきしていた。
入国審査ゾーンに入ると何となく中東系の人々がそこら中(地べた)に座っており不気味であった。
審査の際に何か聞かれるかと思ったがいつも通り何も尋ねられることなく無事通過。
その後ターミナル移動の際に、アンケート用紙と陰性証明書をチェックするカウンターがあったがものすごく簡易的なものでしかも列をなしているわけでもなく係員が適当にチェックする感じだったので拍子抜けした。チェック自体は10秒で済んだ。(「Welcome to Russia!」と言われた。)
何はともあれ、ロシア入国である。初ロシア渡航時と同じ安堵感があった。

サンクトペテルブルク行きの便までは4時間程あるため、非常に暇である。
空港内をうろうろするわけにもいかないのでそこら辺のシートに座り銀河鉄道999を読むことにした。妹からLINEが届いた。看護師をしているため、昨今の国民のコロナに対する意識には思うところがあったらしいが、その中で身内からこの時期に海外に行くやつが出たことに最初はショックだったらしい。それもそのはずである。でも元気に帰ってこいと叱咤され、非常に申し訳なさとありがたさを感じた。必ず五体満足無病息災で帰ってこようと思う。

サンクトペテルブルク行きの便は非常に混雑していた。当たり前だがロシア人しかいない。非常に衛生状態が気になる。なんとかあまり呼吸をしないように努めた。空港に到着してから手配したタクシーで移動。夜のサンクトぺテルブルクは非常に綺麗である。ああ、今年もロシアに来たんだなあと実感する。来てよかった。来れて本当によかった。いくつもの関門と不安を乗り越えて到着することができた。初めてロシアに来た時と同じくらいの感動と達成感があった。

ホテルは非常に広くて豪華で素晴らしかった。基本、サイトに掲載されている写真よりは実物は劣るのが普通だがそれを上回っていた。管理人が部屋にクリスマスツリーを飾ってくれて、さらにクリスマスソングを流して迎え入れてくれた。部屋の説明を受けたあと、ベッドの上に飛び込んだ。色々あるがとりあえず到着することができた自分を労ってあげたい。今日からロシア滞在の始まりである。普段とは違う、コロナ禍での滞在。また何か色々なものを学んで手にして帰りたい。今日はもうねむる。