2020/12/31 ロシア旅行記

今朝の体温は36.2

ロシア滞在6日目

今日はホテル移動日 外に出るので久しぶりにひげを剃ったり髪を整えたりした。
引きこもる(自粛)上で非常に大事なことは、必ず定期的にこういう風に身だしなみを整えることだと思う。これがないと本当にいつか外に出られなくなる。
日本の感染者数は最多を大幅に更新。今年最後まで不安の残る形となってしまった。
渋谷には若者でにぎわっているらしい。なぜかと聞くと「議員さんだって飲んでるから」との事。

ホテルまではタクシーで移動。この旅行で地下鉄などの公共交通機関は利用しないつもり。
非常に由緒正しい雰囲気のホテルであり、入り口でガードマン的な人が来訪者への検温も徹底していた。ほんとにこいつらロシア人なのかと疑ってしまうくらいである。
部屋は12階にあり、街並みが180度見渡せる大きな窓があった。とても景色がきれいで大満足だった。
改めて見渡すと、やはり物悲しい雰囲気をまとう街であると感じる。現代的な装飾もなく、決して煌びやかではない。街の隙間にクレムリンがいくつか建ち並ぶ。古き良き建物をそのまま現代に持ち込んだ街。それがたまらなく好きで、それが何度も自分を訪れたくさせる。

ホテルにはキッチンが付いていないので、ルームサービスでごはんを頼むことにした。
ボルシチビーフストロガノフがあったため、すぐさま注文した。サラダも付けた。
今回初めてのボルシチである。この独特の酸味、ビーツの触感、ある意味で自分の中では既におふくろの味になってしまっている。ビーフストロガノフも文句なしだった。
窓の外では雪が降り出していた。それが街の物悲しさをぐっと増させ、最高だった。
色々な不安が重なっていたが、改めてロシアに来てよかったなあと感じさせてくれた。

ロシアでは年明け15分前になるとTVでプーチン大統領の新年に向けての挨拶が始まるため、それを見ながら新年を迎えることが恒例行事となっている。
今年も含め例年一貫してプーチンが伝えているのは、「困難を乗り越えるために必要なことは、友人や家族を大事にし、共に支えあうことだ」である。初めて聞いた時はとても意外だった。日本でのパブリックイメージとしては、冷徹・残忍・etc...のようなものが主かと思うが、そういったものとか裏腹に実は人と人とのつながりというものを大事にしており、ロシアは一つの大きな家族だという事を重視している。
アメリカにしても、こういったNationの意識を持たさせてくれる事、そして国民一人一人が持つことは非常に大事な事だと感じる。
我々が自分たちを日本人だと感じる瞬間というのは、残念ながらネガティブな場面の方が多いと思う。(同調圧力、思ったことを言えない、など) 
自国・自国民についてもっとポジティブな部分を誇れるようになっていきたいと思う。

新年が明けたあと、いつもは深夜3:00に大きな花火が上がることになっているが今年はコロナの影響で中止になったため早々に寝ることにする。